情報を聞き出すためには、
患者さんに信頼していただくことが重要

看護栄養学部 栄養学科 
信田 彪冴さん (千葉県立松戸南高等学校 出身)

臨床栄養学臨地実習

病院で栄養指導を行っている先生に
指導をしていただける貴重な機会

座学と実習の繰り返しを大切にしています

将来は病院で管理栄養士として働きたいと思っており、病院で栄養管理を行なっている先生に直接ご指導いただける臨床栄養学臨地実習を楽しみにしていました。実際の現場は緊張感がありましたが、先生のお話は説得力があり、臨床の現場で必要な力を学ぶことができたと思います。実習期間は3週間、平日の朝から夕方まで行います。病院食の献立の立て方や栄養ケア計画の考え方を実例から学んだり、栄養相談の様子を拝見したりしました。厨房では、効率よく衛生的に食事を作るための工夫が多くの場所で見られました。栄養相談では、外来や入院中の患者さんに現在の症状や食事についてお伺いし、病態や栄養状態に合わせて基本となる献立から一部を組み換えたりもしていました。実際に、糖尿病患者さんの一週間の献立を考えることもあり、自分の考えた献立について、先生方からアドバイスや細かなフィードバックをいただけるので、大変勉強になりました。また、公衆栄養学臨地実習では管理栄養士の方の離乳食教室を見学する機会がありました。地域で子育てをしているお母さんに対し、乳児の食事に関する講義をします。病院と違い、健康な方々に対してのアドバイスはどのように行っていくのか、違った視点で学ぶことができました。

事前準備

実習先の取り組みや実績を情報収集。実習先より課題が出された糖尿病について、レポートを提出。

実習

病院の管理栄養士の方による、説得力のある指導を見学。臨床の現場で必要な知識や対話力を学ぶ。

事後学習

学習ノートに1日ごとの行動と考察を記入。学んだことや反省点、基礎知識や持ち物について担当の先生に報告。

栄養指導では
その人に合わせた対応が重要

実習では複数の栄養指導を見学させていただきました。実習前は病態や栄養療法の知識が最も重要だと思っていましたが、まずは患者さんに信頼していただき、相手の情報を引き出すことが大事。そして基本的な質問に対する基礎知識と、それを分かりやすくかみ砕いて説明する能力がとても大切なのに気づきました。病気や栄養、運動など幅広い知識について総合的に理解をしていることが、説得力のある分かりやすい説明につながると思うので、そういった土台を今後しっかりと身につけていかなくてはならないと感じました。また患者さんにも、きちんと努力してくださる方と、食事を改善するのが難しい方がいます。相手に合わせて、優しい口調と厳しい口調を使い分けて話したり、さまざまな知識を掛け合わせた食生活を提案したりする応用力が必要だと気づきました。今回の実習で学んだことを活かして、将来は病院でNST(Nutrition Support Team)という、栄養を中心に医師や看護師がチームを組んで患者さんの栄養状態を集中的に上げていくチームの一員として働きたいと思っています。
※NST:多職種で栄養サポートを実施するチームのこと

あなたのキャンパスライフについて教えてください

淑徳に入ったきっかけと課外活動でがんばっていることは?

ギターを弾いてリフレッシュしています

いろいろなサークル活動に参加、
キャンパスライフも充実しています
高校生の時から栄養やサプリメントについて興味があり、深く学びたいという思いがありました。病院で働く管理栄養士をめざせる大学を探していた際に、淑徳大学を見つけました。看護栄養学部は女子学生が多いので、そのなかで学ぶことに少し不安がありましたが、オープンキャンパスに行くと4年生の男子の先輩が親身に相談に乗ってくださり、安心して入学を決めることができました。入学後はフットサルやバスケットボールのサークルに入って運動したり、別のサークルでアコースティックギターの弾き語りをしたりと課外活動も存分に楽しんでいます。

大学の先生や学生の雰囲気は?

先生との距離も近く、
学びやすい環境です
管理栄養士として現場でご活躍された先生が多くいらっしゃるので、実際のエピソードを交えた授業をしてくださりとても充実しています。また、学生の声を聞いて授業の形式を柔軟に変えながら対応してくださるので、理解度に合わせた授業を受けることができます。先生との距離も実験や実習を通して近くなっていき、個人的なアドバイスもいただけるので、気軽に質問ができます。学生同士も仲が良く、分からないことも互いに質問し高め合える関係です。男子学生は全体の1割ほどおり、団結しながら日々楽しいキャンパスライフを送っています。

記事内容は2019年~2021年取材時のものです。