5月28日(金)、コミュニティ研究ⅠDクラスは学外に出て、千葉市埋蔵文化財調査センターを見学し、大覚寺山古墳に登り、大百池(おおどいけ)まで散策しながら地理学的、民俗学的目線で現地調査をしてまいりました。
●千葉市埋蔵文化財調査センター
千葉市には、1,300箇所以上の遺跡が存在するそうです。旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、それ以降の時代の遺跡が豊富にあります。千葉市埋蔵文化財調査センターは、そうした遺跡の発掘、調査、記録?保管、展示を行っている機関です。
ふたてにグループ分けし、同センターの職員の方に案内していただき、様々な発掘品について解説していただきました。地元である千葉市の歴史を知り、はるか昔から人びとが集住し社会集団を形成していたことを学びました。
千葉市埋蔵文化財調査センターで解説を聞く
●大覚寺山古墳(だいかくじやまこふん)
大覚寺山古墳は、県指定史跡です。千葉市内最大の前方後円墳で、全長63メートル、前方部4.1メートル、後円部5.5メートルというサイズです。長く古墳であることが気づかれず、1969年に古墳であることが判明しました。古墳時代前期のものと考えられています。
大覚寺山古墳に登る
●大百池公園までの散策
大覚寺古墳から、大百池公園まで自然観察、文化財観察をしながら約1時間散策しました。途中には、天然ガス採掘所跡もありました。道ばたから亀井先生が石ころを拾い出したので何ごとかと思いましたが、それは土器でした。一瞬で土器を見つけ出したのに一同驚きました。
「ほぅら土器だ! ドキドキするだろ!」(亀井先生)
●八剱神社
八剱神社の境内を見学しました。神楽が有名で、神楽書も伝えられており、千葉市指定文化財となっています。古くから地域の中心となっていることが分かる石碑がたくさんありました。出羽三山や伊勢神宮に集団で参拝した記念の石碑が多数たてられていたのです。地域の人びとが神社を中心として集団を形成し、そろって遠方に参拝していたことは、コミュニティ政策学部生にとって重要な学びでした。
八剱神社
地域の方々が集団で参拝した記念の石碑
ケヤキの巨木を取り囲む
社会科学系であるコミュニティ政策学部生にとって、地理学や民俗学、そして自然科学的な目線で野外に出て地域のことを知るという、学びの幅を広げる現地研修でした。地域を知るには、いろいろな角度から調べることが大切であることを実感した1日でした。(文責:山本)