看護学科では、卒業年度に「卒業研究」として、学生自らが興味関心を持った分野での研究計画書の作成や研究の実施、論文の作成を行っています。
2019年度の小児看護領域分野では、14名の学生が各々興味関心を持った分野での研究計画書の作成を行いました。
小児看護領域では、学生全員を対象に行うゼミ指導と担当教員による個別指導を行い、それぞれの研究テーマにあわせた研究計画書を作成していきます。
全体ゼミでは、学生自ら研究計画書の進捗状況などを発表し、教員やゼミ生から助言を受けます。その後、次のゼミに向けて指導教員から個別指導を受け、研究計画書の作成を行っていきます。
その集大成ともいえる「卒業研究発表会」???
国家試験を目前と控えたこの時期の卒業研究発表会は大変ですが、将来、学生さんたちが興味関心を持った分野で看護研究を行っていけるように、そして、学術集会での発表の練習になるようにとの願いを込めて卒業研究発表会を開催しました。
一般的な学術集会の口頭発表と同じ形式をとり、教員が座長を務めての進行となりました。日常と異なり、緊張した雰囲気の中、発表会は進みました。
学生さんからは、卒業研究計画書の作成を通して学んだこととして、「実際に実現可能な形で、研究計画を立案していくことの難しさ」や「研究の精度を上げるための方法を考えることの大切さ」、「研究対象者への倫理的配慮の重要性」などが挙げられました。
最後に鈴木恵理子教授から発表会の総評として
「この研究計画書作成の経験は、研究の第一歩にすぎませんが、自分の進んだ道で出会った疑問に、研究という方法で向き合う時に必ず生かせる事と思います。」
とのお言葉をいただきました。学生の達成感もひとしおでした。
将来、この卒業研究での学びをいかして看護分野の発展に寄与できる看護職者になってくれることを期待しています。