「共生」を大学の理念としている本学では、学生のボランティア活動が盛んです。
大学は現在夏期休暇中ですが、学生の主体的な活動は、この休暇中も続いています。
舞台は東日本大震災で大きな被害のあった宮城県石巻市。
歴史学科の女子学生Aさんが、この地で小?中学生を対象とした学習支援ボランティアの活動をしています。
以下は彼女からの現地リポート。
一日目は東日本大震災で被害の大きかった女川を経由して、雄勝の旅館へ向かいました。
女川では丘の上にある病院から海を見下ろしました。海岸近くでは倒れた建物がそのままありました。
震災のことを思うと辛いかもしれないけど、忘れてはいけない。だから建物を残しているのだろうと思いました。
旅館までの道筋、仮設住宅をいくつか見かけました。震災から三年たった今でも、自分の家に帰ることができない人たちが、まだまだいるという事実をテレビの中のこととしてではなく、本当に実感しました。
事前学習として見た女川支所跡地にも行きました。今、そこはプレハブが建っていてカフェやちょっとした買い物ができるような建物になっていました。
テレビで報道されることが少なくなってきているけど、現地の人たちは再建に向けて工事を進めているようでした。
旅館についてからは散歩をして灯台に行きました。灯台で偶然であった地元の海が襲ってきたときの光景を語ってくれました。雄勝の人たちはとても優しくて暖かみに溢れていました。
二日目
学習支援一日目は午前中に小学生、午後に中学生を教えました。
人数が少なく、マンツーマンのような形でした。
小学生は、一時間勉強してその後ドッチボールをして遊びました。
小学生のパワフルさに驚きました。
中学生は各教科ごとに分かれそれぞれ教えました。私は社会を担当しました。
答えを教えるのは簡単だけど、答えを教えず答えがだせるように教えることの難しさを体験できました。初日で要領がつかめず苦戦しました。
まだ、あと3日あるので親交を深めつつ頑張りたいと思います。
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将来は教員を志望している彼女がこの夏、大きく成長してくれること、そして震災からの1日も早い復興を強く願っています。